日本ネット経済新聞に掲載されました
- 6月16日
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化粧品ブランド「KATAN(カタン)」を展開するHello Venus(ハロービーナス)が戦略的に成長を続けている。2026年11月期の売上高は、前期の約10億円から倍増となる年商20億円に達する見込みだ。
同社は5月から、人気男性アイドルグループ「M!LK(ミルク)」のメンバー曽野舜太を新たなブランドアンバサダーに起用。ウェブCMの放映や、都市部でポップアップストアを展開するなど、戦略的な認知拡大に乗り出している。

「ニードル美容液」がSNSで爆発的ヒット
同ブランドは、肌荒れ防止効果が期待される韓国コスメの注目成分「CICA(シカ)」を配合したスキンケアブランドだ。
30万本のマイクロニードルを配合したニードル美容液「ダーマヒットセラム」などが、20代後半から40代前半の女性層を中心に、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」などのSNS上で大きな話題を呼んだ。
これによりブランド認知が急速に拡大。2025年には自社ECでの新規定期購入契約が月4000〜5000件のハイペースで増加したという。
直近4カ月の売上高が約9億4000万円にのぼるなど、サブスクリプションモデルを軸に極めて好調な推移を見せている。
「バズ」の先を見据えたタレント起用
SNS発のブランドはブームが1カ月程度でしぼむなど短命に終わりやすいとされる中、同社は製品力の高さに加え、積極的なタレント投資を行うことで持続的な成長を実現している。
今回の曽野舜太起用について杉野将史社長は、SNS特有のネガティブなイメージを払拭し、ブランドのフェーズを引き上げるための「マーケティング視点に基づいた戦略的投資」であると明かす。
5月25日の曽野舜太のアンバサダー就任発表を皮切りに、27日からは「@cosme TOKYO(アットコスメストア原宿店)」で1週間のポップアップショップを開催している。
同28日には現地でメディア向けの就任記者会見を開き、テレビの情報番組などを通じた露出強化を図っている。
ファン層である女性向けの宣伝効果だけでなく、トレンドを先取る「ビジネスセンス」を業界へアピールする狙いもあるようだ。
2人体制で高効率経営
同社は今後、これまで売り上げ全体の約1割にとどまっていた、店舗への卸販売の展開も大幅に強化する予定だという。これまでのバラエティショップやドン・キホーテに加え、今回のタレント起用をフックにドラッグストアなどへの配荷を急速に拡大中だ。
同社は杉野社長を含むわずか2人の少数精鋭で運営されており、製造や広告運用、資金・在庫調達などの大部分を外部委託(アウトソーシング)することで高い経営効率を維持していると話す。


